楽天モバイルの通信速度が遅い理由4パターン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」

楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」を契約したら通信速度が遅すぎた、なんてことありませんか。今回は楽天モバイルの通信速度が遅い理由を4つのパターンに分けて紹介します。4つのパターンを見てもらうことで楽天モバイルで通信速度がでなかった理由がわかるはずです。

楽天回線で通信制御が行われた

スマホと楽天モバイルのsimカード

楽天モバイルでは、楽天回線でのデータ通信が「完全使い放題」となっており、通信制限の基準などについて示されていません。しかし実際には一日10GBを基準に通信制限が行われているのではないかと言われています。1日10GBを超えた場合、通信速度が3Mbpsに制限されようです。通信制限がかかった場合でも、翌日には解除されるようなので通信制限がかかったことに気づかない人もいるかもしれません。

楽天モバイルは月額2980円(税込3278円)でどれだけ使っても無制限ということを売りにしています。無制限を売りにしているにもかかわらず、実際には通信制限を行っている楽天モバイルに問題はないのでしょうか。実は契約時の「重要事項説明」に、公平にサービスを提供するため通信速度の制御を行うことがあるということが明記されています。

楽天回線エリアでの速度制限は、公平にサービスを提供するために行っている通信速度の制御だと考えられます。楽天モバイル側は通信速度を制限するタイミングについて公表していませんし、制限時の通信速度についても公表していません。楽天回線内の通信制御については現在は1日10GBを超えたら3Mbpsに制限されると言われていますが、今後変わっていく可能性もあります。大量のデータ通信をすると通信速度を制限される可能性があることは、知ってて損はないと思うので覚えておきましょう。急な通信制限は困るので、通信制御を基準や通信速度の目安は公開して欲しいですね。

楽天回線にも帯域幅が狭い地域と広い地域がある

楽天モバイルの基地局
出典:楽天モバイル公式Twitter

楽天回線に接続されていて、通信制御を受けるほどデータ通信を使っていないという場合でも、通信速度が遅くなる場合があります。これは楽天回線が広い帯域幅で提供されている地域と狭い帯域幅で提供されている地域があるからです。

楽天モバイルには1.7GHz帯の電波がアップロード、ダウンロードでそれぞれ20MHz幅ごと割り当てられています。楽天モバイルは利用者がまだ少ないため、20MHz幅の帯域幅があればそれなりに速度が出るはずですが、実際には全然速度がでないということがあります。

これは楽天モバイルがまだ割り当てられている20MHz幅全てを使っているわけではないからです。楽天モバイルの基地局には20MHz幅全てを利用する基地局と、5Mhz幅しか利用しない基地局があります。5MHz幅で運用している基地局は、ダウンロード速度が最大でも37.5Mbpsまでしかでません。このような基地局に多くのスマホが接続されれば速度は当然遅くなります。

5MHz幅でしか運用していない基地局があるのは、楽天モバイルが悪いからではありません。同じ帯域をつかている公共業務用無線の移行が終わっていないからです。公共業務用無線の移行が終わった地域から基地局を20MHz幅化しているようなので、現在通信速度が遅い地域もそのうち速くなるかもしれませんね。

より詳しい内容はこちらの記事でまとめたので興味のある方は読んでみてください。

パートナー回線(auローミング)の通信制限

3種類のSIMカード

パートナー回線の高速データ容量は1ヶ月5GBまでです。5GBを超えると通信速度は1Mbpsまで制限されます。エリアマップで楽天回線エリアに入っている地域でも、パートナー回線を掴んでいる場合は高速データ容量の5GBが使われます。

実際にパートナー回線でどのくらいデータ通信が行われたかは、my楽天モバイルアプリから確認できます。

パートナー回線(auローミング)の帯域幅が狭い

パートナー回線(auローミング)は「基本は800MHz帯」で提供されることになっています。800MHz帯はプラチナバンドと呼ばれる周波数帯で電波が届きやすく、広い範囲をカバーできるという特徴があります。一方で通信速度が遅く、都市部では他の周波数帯と組み合わせて使用することで速度を補うことが多いようです。

楽天モバイルのパートナー回線(auローミング)では通信速度の遅い800MHz帯のみを利用することになっているため、当然通信速度は遅くなると考えていいでしょう。

また楽天モバイル向けローミングサービス契約約款には次のような記述があります。

第15条 前条の規定による場合のほか、当社は、次の通信利用の制限を行うことがあります。
(1) 通信が著しくふくそうする場合に、通信時間又は特定地域のローミング契約者回線へ
の通信の利用を制限すること。
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(2) ローミング契約者回線を当社が別に定める一定時間以上継続して保留し当社の電気通
信設備を占有する等、その通信がローミングの提供に支障を及ぼすおそれがあると当社が
認めた場合に、その通信を切断すること。
(3) 当社の電気通信設備において取り扱う通信の総量に比し過大と認められる通信を発生
させる等、そのローミング契約者回線を用いて行われた通信が当社の電気通信設備の容量
を逼迫させた、若しくは逼迫させるおそれを生じさせた、又は他のローミング契約者回線に
対する電気通信サービスの提供に支障を及ぼした、若しくは及ぼすおそれを生じさせたと
当社が認めた場合に、そのローミング契約者回線に係る通信の帯域を制限すること。
第16条 前2条の規定によるほか、楽天モバイルが楽天モバイル約款において利用を制限す
る措置を執ることがあると定める通信について、ローミングに係る通信についても同様に制
限されることがあります。

出典:KDDI株式会社「楽天モバイル向けローミングサービス契約約款」第5版

au側で通信利用の制限を行うことがあるということが書かれています。パートナー回線(auローミング)で通信速度が遅い場合はau側が通信速度を制限している場合もあるということですね。

また、楽天モバイルが楽天モバイル約款において利用を制限する措置を執ることがあると定める通信について、ローミングに係る通信についても同様に制限されることがあるということも明記されています。楽天モバイルでは契約時の「重要事項説明」に、公平にサービスを提供するため通信速度の制御を行うことがあるということが明記されています。これらの規定によってパートナー回線(auローミング)の通信速度が制限される可能性もあります。

まとめ

今回は楽天モバイルの通信速度が遅い理由について紹介しました。楽天モバイルでは楽天回線に接続されていても、場合によっては通信速度が制限されるようですね。また基地局の種類によっても、通信速度に違いがあるようです。最初は狭かった楽天回線エリアですが、最近は初期の頃とは比べ物にならないくらい広くなってきています。新規参入だけあってまだまだ不安なところはありますが、楽天モバイルの今後に期待したいですね。

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